雅楽の心

雅楽は「世界最古のオーケストラ」といわれますが、
西洋のオーケストラとは異なる点の一つに、
指揮者がいないことが挙げられます。

そのため、合奏ではお互いの音をよく聴くことが大切になります。
音程とリズム、そして呼吸を合わせることによって、
それぞれの音が和していきます。

新潟楽所は現在、御門徒さんを中心に、他のお寺のお坊さん、
神社の神官さん、一般の方々が集っていますが、

楽器の音色だけでなく、
性格や考え、背景の違うもの同士が和していくことも
大切にしています。

お互いの思いに耳を澄ますこと。

その中心となるのは、敬いの心です。
神仏への敬いの心。合奏者への敬いの心。聴く方々への敬いの心。

それが雅楽の心であると、私たちは教えて頂いています。